I-jet — 設定
[設定]オプションは、I-jet および I-jet Trace インサーキットデバッグプローブおよび JTAGjet デバッグプローブを制御します。

リセット
デバッガの起動時に使用するリセット方法を選択します。Cortex-M の場合、他のデバイスとは異なる方式を使用します。使用するハードウェアに応じて、方式のいずれかがデフォルトになります。以下から選択します:
- 無効(リセットなし)
リセットは実行されません。
- ソフトウェア
PCをプログラムのエントリアドレスに、SPを初期スタックポインタの値に設定します。これはソフトウェアリセットです。
- ハードウェア
プローブはデバイスをリセットするために、JTAG コネクタの
nSRST/nRESETのラインをトグルします。このリセットは、通常はペリフェラルもリセットします。リセットパルスのタイミングは、[期間]オプションと[遅延(後)]オプションによって制御されます。プロセッサは、命令を実行する前にリセットハンドラで停止するはずです。一部のプロセッサはリセットベクタで停止しないことがありますが、何らかの命令を実行した後に停止します。
- コア
コアは
VECTRESETビットでリセットされます。ペリフェラルユニットは影響を受けません。Cortex-M デバイスの場合のみ。
- システム
AIRCRレジスタのSYSRESETREQビットを設定することにより、コアとペリフェラルをリセットします。リセットベクタキャッチを使用して、最初の命令が実行される前にリセットベクタで CPU を停止します。Cortex-M デバイスの場合のみ。
- リセット中に接続
I-jet は、リセットをアクティブにしたままターゲットに接続します。リセットは「Low」になり、ターゲットに接続中はそのままになります。これは、STM32 デバイスの推奨リセット方式です。
- カスタム
デバイス固有のハードウェアリセット。デバイスによっては、デバッグを有効にしたり、命令を実行する前にプロセッサを停止するために、特別なリセットの手順やタイミングを必要とするものもあります。
ウォッチドッグタイマが無効になることがあります。
低消費電力モードなど、特殊なデバッグモードがオンになることがあります。
このオプションは一部のデバイスでのみ使用できます。
- ウォッチドッグまたはリセットレジスタによりリセット
ソフトウェアリセットレジスタまたはウォッチドッグリセットを使用してプロセッサをリセットします。ペリフェラルがリセットされないことがあります。
ハードウェアリセットを使用してプロセッサをリセットベクタで停止できないときに、このリセット方式を推奨します。
デバイス固有のソフトウェアリセット。このオプションは一部のデバイスでのみ使用できます。
- ブートローダの後にリセットして停止
一部のデバイスには、プロセッサがアプリケーションコードにジャンプする前に実行される ROM ブートローダがあります。このリセット方式は、ブートローダのコードを実行してアプリケーションコードの入口でプロセッサを停止するときに使用します。
デバイスに応じて、このリセット方式はハードウェア、コアまたはシステムリセットを使用して実装されます。
このオプションは一部のデバイスでのみ使用できます。
これらの方式はすべて、JTAG および SWD インターフェースどちらにも使用できます。すべての方式は CPU をリセット後に停止します。
ターゲットのソフトウェアリセットを使用しても、ターゲットシステムの設定値を変更することはありません。プログラムカウンタとモードレジスタCPSR をリセット状態にするだけです。一部の Arm9、Arm11、Cortex-A のデバイスでは、効率的に仮想メモリ (MMU)、キャッシュ、メモリ保護を無効にして CP15 システム制御コプロセッサもリセットされます。
一般的に、C-SPY リセットはソフトウェアリセットだけです。[ハードウェアオプションを使用する場合、C-SPY では、デバッガの起動時に最初のハードウェアリセットを生成します。これはダウンロードの前に一度実行されます。[フラッシュローダを使用する]オプションが選択されている場合は、フラッシュダウンロード後にもう一度行われます。フラッシュのコードのデバッグ, およびRAM のコードのデバッグを参照してください。
ヒント
ハードウェアリセットは、アプリケーションの低レベル設定が完全でないと、問題が発生する可能性があります。低レベル設定でメモリ構成とクロックを設定しないと、ハードウェアリセット後のアプリケーションは動作しません。C-SPY でこれを処理するには、セットアップマクロの execUserReset() 関数が適しています。同様な例(execUserPreload()を使用)については、メモリの再配置を参照してください。
リセット期間
デバイスをリセットするためにハードウェアリセットがリセット信号(nSRST/nRESET 行)(低)をアサートする時間(ミリ秒)。
一部のデバイスでは、デフォルトの 200 ms よりも長いリセット信号が必要な場合があります。
このオプションはハードウェアリセット、およびハードウェアリセットを使用するカスタムのリセット方式に適用されます。
遅延(後)
リセット信号がディアサートされてから、デバッガがプロセッサを制御しようとするまでの遅延時間(ミリ秒)。
外部のリセット信号がディアサートされた後もしばらくの間、プロセッサが内部的にリセットのままになって、デバッガからアクセスできないことがあります。
このオプションはハードウェアリセット、およびハードウェアリセットを使用するカスタムのリセット方式に適用されます。
注記
ユーザ定義のミリ秒タイムアウトと遅延は、ホストオペレーティングシステムのクロックチックを使用して生成されます。ホスト オペレーティング システムはリアルタイム OS ではないため、実際の遅延またはタイムアウトは毎回約 5-20 ms 変化します。
ターゲット電源
ターゲットシステムの電源がプローブから供給される場合に、このオプションでデバッグ後の電源のステータスを指定します。以下から選択します:
- デバッグ後もオンにする
デバッグセッションの停止後もターゲットに電源を供給し続けます。
- デバッグ後にオフにする
デバッグセッションが停止すると、ターゲットの電源をオフにします。
エミュレータ
これらのオプションは、使用するデバッグプローブを識別するために使用されます。
- プローブを選択するプロンプトを常に表示します
1 つ以上のデバッグプローブがホストコンピュータに接続されている場合、C-SPY では、使用するプローブを確認するように聞かれます。
- シリアル番号
使用しているデバッグプローブのシリアル番号を入力します。
通信ログ
C-SPY とターゲットシステム間の通信をファイルに記録します。ロギングされたデータを解析するには、インターフェースに対する十分な知識が必要です。