J-Link/J-Trace — 設定
[設定]オプションでは、J-Link/J-Trace プローブを指定します。

リセット
デバッガの起動時に使用するリセット方法を選択します。Cortex-M の場合、他のデバイスとは異なる方式を使用します。実際のリセット方法の種別番号は、使用可能な選択肢ごとに指定します。以下から選択します:
- ノーマル(0、デフォルト)
デフォルトの方式です。ターゲットデバイスをリセットする最良の方法です。大半のデバイスでは、これはリセット方式[コアとペリフェラル](8) と同じです。一部のデバイスでは特殊な処理が必要なこともあります。たとえば、リセット後やアプリケーション起動後に実行する必要がある ROM ブートローダを持つデバイスなどです。
- コア (1)
コアは
VECTRESETビットでリセットされます。ペリフェラルユニットは影響を受けません。
- コアとペリフェラル (8)
コアとペリフェラルをリセットします。
- リセットピン (2)
J-Link は
RESETピンを low に設定して、コアとペリフェラルユニットをリセットします。通常、ターゲットデバイスの CPURESETピンもlow になり、その結果、CPU とペリフェラルユニット両方がリセットされます。
- リセット中に接続 (3)
J-Link は、リセットをアクティブにしたままでターゲットに接続します(リセットはローになり、ターゲットに接続中はそのままになります)。これは、STM32 デバイスの推奨リセット方式です。この方式は、STM32 デバイスでのみ使用できます。
- ブートロード後に停止(4 または 7)
NXP Cortex-M0 デバイス。これは通常のセット方式と同じですが、ブートローダの実行完了後にターゲットが停止しますこれは、 LPC11xx および LPC13xx デバイスの推奨リセット方式です。
Analog Devices Cortex-M3 デバイス (7)。AIRCR の
SYSRESETREQビットを設定することにより、コアとペリフェラルユニットをリセットします。コアは ADI カーネルを実行できますが(これによりデバッグインターフェースが有効になります)、リセット後にユーザアプリケーションが実行されないよう徹底するために、カーネルが実行された後、最初の命令の前にコアが停止します。
- ブートロード前に停止 (5)
これは通常のセット方式と同じですが、ブートローダの実行開始前にターゲットが停止します ブートローダのデバッグが必要な場合を除いて、この方式は通常は使用しません。この方式は、LPC11xx およびLPC13xx デバイスでのみ使用できます。
- ノーマル、ウォッチドッグの無効化(6、9 または 10)
まずノーマルのリセットを実行してコアとペリフェラルユニットをリセットし、リセット直後に CPU を停止します。CPU の停止後はウォッチドッグは無効になります。これは、ウォッチドッグはデフォルトでリセット後に実行されるためです。ターゲットアプリケーションがウォッチドッグにフィードしない場合、永久にリセットされるため J-Link からデバイスへの接続が解除されます。この方式は、Freescale Kinetis デバイス (6) および NXP LPC 1200 デバイス (9)、Samsung S3FN60D デバイス (10) で利用できます。
これらの方式はすべて、JTAG および SWD インターフェースどちらにも使用できます。すべての方式は CPU をリセット後に停止します。
その他のコアの場合は、以下の方式から選択します。
- ハードウェア、停止までの遅延時間を指定 (ms) (0)
ハードウェアリセットからプロセッサの停止までの遅延時間を指定します。これは、C-SPY がアクセスを開始したときに、チップが完全な動作状態であることを確認するために使用されます。デフォルトでは遅延はゼロに設定され、できるだけ速くプロセッサを停止します。
これはハードウェアリセットです。
- ハードウェア、ブレークポイントを使用して停止 (1)
リセット後、J-Link はブレークポイントを使用して CPU の停止を継続的に試行します。通常、CPU は、ほとんどのシステムでリセット後間もなく停止されます。また停止される前にいくつかの命令を実行します。
これはハードウェアリセットです。
- ハードウェア、0 で停止 (4)
ブレークポイントをアドレスゼロに設定することでプロセッサを停止します。なお、この機能はすべての Arm マイクロコントローラでサポートされているわけではありません。
これはハードウェアリセットです。
- ハードウェア、DBGRQ を使用して停止 (5)
リセット後、J-Link は DBGRQ を使用して CPU の停止を継続的に試行します。通常、CPU は、ほとんどのシステムでリセット後間もなく停止されます。また停止される前にいくつかの命令を実行します。
これはハードウェアリセットです。
- ソフトウェア (-)
PCをプログラムのエントリアドレスに設定します。これはソフトウェアリセットです。
- ソフトウェア、Analog devices (2)
Analog Devices ADuC7xxx ファミリ専用のリセットシーケンスを使用します。この方式は、[一般オプション]>[ターゲット]ページで、[デバイス]ドロップダウンリストからこの種類のデバイスを選択した場合にのみ使用できます。
これはソフトウェアリセットです。
- ハードウェア、NXP LPC (9)
この方式は、[一般オプション]>[ターゲット]ページで、[デバイス]ドロップダウンリストからこの種類のデバイスを選択した場合にのみ使用できます。
これは NXP LPC デバイス専用のハードウェアリセットです。
- ハードウェア、Atmel AT91SAM7 (8)
この方式は、[一般オプション]>[ターゲット]ページで、[デバイス]ドロップダウンリストからこの種類のデバイスを選択した場合にのみ使用できます。
これは Atmel AT91SAM7 ファミリ専用のハードウェアリセットです。
各種リセット戦略に関する詳細情報は、www.segger.comで入手可能なJ-Link/J-Traceドキュメントを参照してください。
ターゲットのソフトウェアリセットを使用しても、ターゲットシステムの設定値を変更することはありません。プログラムカウンタとモードレジスタCPSR をリセット状態にするだけです。一般的に、C-SPY リセットはソフトウェアリセットだけです。[ハードウェアリセット]オプションを使用する場合、C-SPY では、デバッガの起動時に最初のハードウェアリセットを生成します。これはダウンロードの前に一度実行されます。[フラッシュローダを使用する]オプションが選択されている場合は、フラッシュダウンロード後にもう一度行われます。フラッシュのコードのデバッグおよびRAM のコードのデバッグを参照してください。
ヒント
ハードウェアリセットは、アプリケーションの低レベル設定が完全でないと、問題が発生する可能性があります。低レベル設定でメモリ構成とクロックを設定しないと、ハードウェアリセット後のアプリケーションは動作しません。C-SPY でこれを処理するには、セットアップマクロの execUserReset() 関数が適しています。同様な例(execUserPreload() を使用)については、メモリの再配置を参照してください。
JTAG/SWD速度
JTAG 通信速度 (kHz) を指定します。以下から選択します:
- 自動
信頼性の高い動作をするための最も高い周波数を自動的に使用します。初期速度には、最大可能周波数が見つかるまで固定周波数が使用されます。一般的に、デフォルトの初期周波数 (1000 kHz) を使用できますが、初期リセット後にできるだけ短時間で CPU の停止が必要な場合、初期周波数を上げてください。CPU のクロック速度が低いところから始まる場合は、初期値を 32 kHz など低くする必要があるかもしれません。
速い初期速度が必要な場合に設定します。リセット後にフラッシュまたは RAM から CPU で望ましくない命令(電源停止の命令など)が実行される場合などです。このような場合、初期速度が速いとデバッガではリセット後に短時間で確実に CPU を停止できます。
初期値は 1 ~ 50,000 kHz の範囲である必要があります。
- 固定
JTAG 通信速度 (kHz) を指定します。値は 1 ~ 50000 kHz の範囲である必要があります。
JTAG 通信に関する問題や、ターゲットメモリへの書込みに関する問題がある場合(プログラムのダウンロード中など)、速度をより低い周波数に設定すると、これらの問題が解決できる可能性があります。
- クロックに同期
クロックをコア外部のプロセッサクロックに同期します。
RTCKJTAG 信号が使用可能な ARM デバイスでのみ機能します。適応速度に関する情報は、www.segger.comで入手可能なJ-Link/J-Traceドキュメントを参照してください。
クロック設定
CPU クロックを指定します。以下から選択します:
- CPU クロック
内部プロセッサクロックで使用される正確なクロック周波数を
HCLKで指定します (MHz)。この値には小数点も使用できます。この値は、SWO の通信速度の設定およびタイムスタンプの計算に使用します。
- SWO クロック
SWO 通信チャンネルのクロック周波数を指定します (kHz)。
- 自動
デバッグプローブで使用できる最大可能周波数を自動的に使用します。[自動]を選択しなかった場合、希望する SWO クロックの値をテキストボックスに入力できます。この値には小数点も使用できます。このオプションは、伝送中にデータパケットが失われる場合に使用します。
[クロック設定]オプションをオーバライドするには、[SWO 設定]ダイアログボックスの[プロジェクトのデフォルトのオーバライド]オプションを使用します([SWO 設定]ダイアログボックスを参照)。
ETM/ETB
[Prefer ETB](ETB を優先)オプションは、ETM トレースの代わりにデフォルトの ETB トレースを選択します。
注記
このオプションは J-Trace のみに適用されます。