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IAR Embedded Workbench for Arm 9.70.x

低電力モードの診断

このセクションの内容:

多くの組込みアプリケーションでは、ほとんどの時間を何かが起こるまで待機して過ごします。シリアルポートでのデータ受信や、I/O ピンの状態の変更を観察したり、遅延時間の経過を待機するなどです。プロセッサが待機中にまだフルスピードで実行中であれば、ほぼ何も実施されていないにも関わらずバッテリーが消費されます。そのため、多くのアプリケーションでは、コアは非常に短い時間だけアクティブになり、待機時間は低電力モードにすることで、バッテリー寿命を格段に延ばすことができます。

タスク指向の設計を行って RTOS を使用するのが、賢明なアプローチです。タスク指向の設計では、タスクは最も優先度を低く定義できます。実行するタスクが他にないときにだけ実行されます。この待機タスクは、電力管理を導入する完璧な場所です。実際には、待機タスクがアクティブになるたびに、コアが低電力モードに設定されます。多くのマイクロプロセッサおよびシリコンデバイスには、様々な低電力モードがあり、不要なときにコアの異なる部分をオフにできます。たとえば、発振器はオフにするか、低い周波数に切り替えることができます。また、個々のペリフェラルユニットやタイマ、CPU は停止可能です。異なる低電力モードでは、どのペリフェラルがオンのままになっているかにより電力消費が異なります。Power デバッグツールは、異なる低電力モードで実験を行うときに非常に便利です。

C-SPY の関数プロファイラを使用して、異なる低電力モードが使用されたときにシステムを低電力モードにするタスクや関数の電力測定を比較できます。比較では平均値と合計消費電力のパーセント値がどちらも役に立ちます。