Skip to main content

IAR Embedded Workbench for Arm 9.70.x

オプションの構文

このセクションの内容:

コンパイラオプションとは、コンパイラのデフォルトの動作を変更するためのパラメータです。オプションの指定は、コマンドラインまたはIDE内から行えます。ここでは、コマンドラインからの指定について詳細に説明します。

注意

IDEで使用可能なコンパイラオプションとそれらの設定方法については、コンパイラオプションを参照してください。

オプションのタイプ

コマンドラインオプションには、省略形の名前と完全形の名前の2種類があります。一部のオプションは両方の名前を持ちます。

  • オプションの省略形は1文字で構成され、パラメータが付くこともあります。このフォーマットで指定する場合は、-eのようにダッシュを付けて入力します。

  • オプションの完全形は、複数の語をアンダースコアで連結した形で構成され、パラメータが付くこともあります。このフォーマットで指定する場合は、--char_is_signedのようにダッシュを2個付けて入力します。

さまざまなオプションの渡し方については、オプションの受渡しを参照してください。

パラメータの指定に関する規則

オプションパラメータの指定に関する一般的な構文規則があります。最初に、パラメータが任意指定か必須かどうか、オプション名が省略形完全形かどうかに分けて規則を説明します。次に、ファイル名およびディレクトリを指定するための規則を一覧で示します。最後に、残りの規則を一覧で示します。

任意指定パラメータの規則

省略形のオプションで任意指定パラメータを伴なう場合は、以下のように、パラメータの前にスペースを空けずに指定します。

-Oまたは-Oh

完全形のオプションで任意指定パラメータを伴なう場合は、以下のように、パラメータの前に等号(=)を付けて指定します。

‑‑example_option=value
必須パラメータの規則

省略形のオプションで必須パラメータを伴なう場合は、以下のように、パラメータの前にスペースを空けても空けなくてもかまいません。

-I..\src または -I ..\src\

完全形のオプションで必須パラメータを伴なう場合は、以下のように、パラメータの前に等号(=)を付けるかスペースを空けて指定します。

‑‑diagnostics_tables=MyDiagnostics.lst

または

‑‑diagnostics_tables MyDiagnostics.lst
任意指定パラメータと必須パラメータの両方を伴なうオプションの規則

任意指定パラメータと必須パラメータの両方をとるオプションでのパラメータ指定の規則は以下のとおりです。

  • 省略形のオプションでは、任意指定パラメータの前にスペースを空けずに指定します。

  • 完全形のオプションでは、任意指定パラメータの前に等号(=)を付けて指定します。

  • 省略形および完全形のオプションでは、必須パラメータの前にスペースを空けて指定します。

省略形のオプションで、任意指定パラメータの後に必須パラメータを指定する例を以下に示します。

-lA MyList.lst

完全形のオプションで、任意指定パラメータの後に必須パラメータを指定する例を以下に示します。

‑‑preprocess=n PreprocOutput.lst
ファイル名またはディレクトリをパラメータとして指定する場合の規則

ファイル名またはディレクトリをパラメータとして指定するオプションの規則は以下のとおりです。

  • ファイル名をパラメータとして指定するオプションは、ファイルパスの指定も可能です。パスは、相対パスと絶対パスのいずれでもかまいません。たとえば、..\listings\ディレクトリのファイルList.lstのリストを生成するには、以下のように入力します。

    iccarm prog.c -l ..\listings\List.lst
  • ファイル名を出力先として指定するオプションの場合、ファイル名のないパスとしてパラメータを指定できます。コンパイラは、このディレクトリ内のオプションに基づいた拡張子を持つファイルに出力を保存します。ファイル名は、コンパイルしたソースファイルの名前と同じになります。ただし、-oオプションで別の名前を指定した場合は、その名前が使用されます。以下に例を示します。

    iccarm prog.c -l ..\listings\

    生成されるリストファイルには、デフォルト名の..\listings\prog.lstが付けられます。

  • 現在のディレクトリは、以下のように、ピリオド(.)で指定します。以下に例を示します。

    iccarm prog.c -l .
  • /をディレクトリの区切り文字として \ の代わりに使用できます。

  • -を指定することにより、入力ファイルおよび出力ファイルがそれぞれ、標準の入力および出力ストリームにリダイレクトされます。以下に例を示します。

    iccarm prog.c -l -
その他の規則

さらに、以下の規則も適用されます。

  • オプションでパラメータを指定する場合は、パラメータの最初にダッシュ(-)を付け、その後に別の文字を続けることはできません。その代わりに、パラメータのプレフィックスとして2個のダッシュを指定します。以下の例は、-rという名前のリストファイルを作成します。

    iccarm prog.c -l ‑‑-r
  • 同じ型の複数の引数を指定可能なオプションの場合、引数は、以下の例のようにカンマ区切り(スペースなし)のリストとして指定できます。

    ‑‑diag_warning=Be0001,Be0002

    また、以下のように、引数ごとにオプションを繰り返して指定することもできます。

    ‑‑diag_warning=Be0001
    ‑‑diag_warning=Be0002