独自のランタイムライブラリのカスタマイズおよびビルド
ビルド済ライブラリ構成が要件を満たさない場合、独自のライブラリ構成をカスタマイズできますが、これにはライブラリの関連した部分のリビルドが必要です。
注記
独自のランタイムライブラリをカスタマイズ、およびビルドするには、ライブラリのソースコードにアクセスする必要があります。これは、IAR Embedded Workbenchライセンスのすべてのタイプでは利用できません。
カスタマイズされたライブラリのビルドは、複雑なプロセスです。そのため、本当に必要かどうかを慎重に検討する必要があります。以下の場合には独自のランタイムライブラリをビルドする必要があります。
ロケール、ファイル記述子、マルチバイト文字などをサポートする、独自のライブラリ構成を定義したい。これには、DLIBランタイム環境の一部の追加/削除が含まれます。
このような場合は、以下を行う必要があります。
ライブラリソースコード(
src\lib)をインストールしたことを確認します。まだインストールしていない場合は、IAR License Managerを使用してインストールできます(ライセンスガイドを参照)ライブラリプロジェクトをセットアップする
必要なライブラリのカスタマイズを行う
カスタマイズしたランタイムライブラリをビルドする
カスタマイズしたランタイムライブラリをアプリケーションプロジェクトで使用する。
カスタマイズしたライブラリは、C およびC++ ライブラリ関数のライブラリで実行されたDLIB ランタイム環境の一部だけを置き換えることに注意してください。次のライブラリの再構築はサポートされていません。
数学関数
ランタイムサポート関数
スレッドサポート関数
タイムゾーンおよび昼時間関数
デバッグサポート関数
IDEで、「プロジェクト」>「新規プロジェクトの作成」を選択し、ランタイム環境設定をカスタマイズするために使用できるライブラリプロジェクトテンプレートを使用します。フルライブラリ構成のライブラリテンプレートがあります。ランタイムライブラリ構成参照。
注記
テンプレートから新しいライブラリプロジェクトを作成する場合、新しいプロジェクトに含まれるファイルの大半は元のインストールファイルです。これらのファイルを修正する場合、まずコピーを作成してプロジェクトの元のファイルをコピーと置換します。
ライブラリの機能は、構成シンボルで決定されます。これらのシンボルのデフォルト値は、
DLib_Defaults.hファイルで定義されており、これはarm\inc\cにあります。このファイルはリードオンリーで、設定可能な値が記述されています。このファイルは修正しないでください。さらに、
arm\inc\cディレクトリにあるDLib_Config_configuration.hファイルのコピーを作成して、独自のライブラリ設定ファイルを作成できます。カスタマイズする構成シンボルの詳細については、以下を参照してください。
終了したら、適切なプロジェクトオプションを設定してライブラリプロジェクトをビルドします。
ライブラリをビルドしたら、アプリケーションプロジェクトで使用できるように設定する必要があります。
危険
IARコマンドラインビルドユーティリティ(
iarbuild.exe)を使用して、コマンドラインでIAR Embedded Workbenchプロジェクトをビルドします。 ただし、コマンドラインでライブラリをビルドするためのmakeファイルやバッチファイルは提供されていません。ビルドプロセスとIARコマンドラインユーティリティについては、プロジェクトのビルド』を参照してください。
IDEで、[プロジェクト]>[オプション]>[一般オプション] を選択し、[ライブラリ構成] タブをクリックします。
ライブラリドロップダウンメニューで、カスタムを選択します。
[設定ファイル]テキストボックスで、ライブラリ設定ファイルを指定します。
[リンカ]カテゴリで、[ライブラリ]タブをクリックします。[追加ライブラリ]テキストボックスで、ライブラリファイルを指定します。