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IAR Embedded Workbench for Arm 9.70.x

IAR ELFオブジェクトツール — iobjmanip

このセクションの内容:

IAR ELFオブジェクトツール、iobjmanipを使用して、ELFオブジェクトファイルの低レベルの操作を実行します。

呼び出し構文

IAR ELFオブジェクトツール呼び出し構文は以下のとおりです。

iobjmanip options inputfile outputfile
パラメータ

パラメータを以下に示します。

パラメータ

説明

オプション

実行する動作を定義するコマンドラインオプションです。これらのオプションは、コマンドラインの任意の場所に配置できます。オプションのどれか1つを指定する必要があります。

inputfile

再配置可能なELFオブジェクトファイル

outputfile

要求されたすべての操作が適用された、再配置可能なELFオブジェクトファイル。

表118 iobjmanipパラメータ 


ファイル名またはディレクトリをパラメータとして指定する場合の規則を参照してください。

この例では、input.o 内のセクション.example.example2にリネームされ、結果はoutput.oに保存されます。

iobjmanip ‑‑rename_section .example=.example2 input.o output.o

iobjmanipオプションの概要

以下の表に、iobjmanipオプションの概要を示します。

コマンドラインオプション

説明

-f

コマンドラインを拡張します。

‑‑f

オプションで依存関係を指定して、コマンドラインを拡張します。

‑‑no_bom

UTF-8出力ファイルのバイト オーダーマークを省略します。

‑‑remove_file_path

ファイルシンボルからパス情報を削除します。

‑‑remove_section

1つまたは複数のセクションを削除します。

‑‑rename_section

セクションをリネームします。

‑‑rename_symbol

シンボルをリネームします。

‑‑strip

デバッグ情報を削除します。

‑‑text_out

テキスト出力ファイルのエンコードを指定します。

‑‑update_typeless_globals

オブジェクトファイルのグローバルシンボルのタイプも更新します。

‑‑utf8_text_in

テキスト入力ファイルにUTF-8エンコードを使用します。

‑‑version

ツールの出力をコンソールに送信し、終了します。

表119 iobjmanip オプションの概要 


詳細については、ユーティリティオプションの説明を参照してください。

診断メッセージ

このページでは、iobjmanipで生成されたメッセージについて説明します。

Lm001: No operation given

コマンドラインパラメータで、実行する処理が指定されていません。

Lm002: Expected nr parameters but got nr

パラメータが少なすぎるか、または多すぎます。iobjmanipおよび使用されたコマンドラインオプションの呼び出し構文をチェックしてください。

Lm003: Invalid section/symbol renaming pattern pattern

パターンに有効なリネーム処理が定義されていません。

Lm004: Could not open file filename

iobjmanipが入力ファイルを開くことができませんでした。

Lm005: ELF format error msg

入力ファイルは有効なELFオブジェクトファイルではありません。

Lm006: Unsupported section type nr

オブジェクトファイルに、iobjmanipで処理できないセクションが含まれています。出力ファイルの生成時に、このセクションは無視されます。

Lm007: Unknown section type nr

iobjmanipで、認識されないセクションが検出されました。iobjmanipは、内容をそのままコピーします。

Lm008: Symbol symbol has unsupported format

iobjmanipで、処理できないシンボルが検出されました。iobjmanipは、出力ファイルの生成時にこのシンボルを無視します。

Lm009: Group type nr not supported

iobjmanipでは、グループタイプGRP_COMDATのみがサポートされています。他のグループタイプが検出された場合、結果は未定義になります。

Lm010: Unsupported ELF feature in file: msg

入力ファイルが、iobjmanipでサポートしていない機能を使用しています。

Lm011: Unsupported ELF file type

入力ファイルは再配置可能なオブジェクトファイルではありません。

Lm012: Ambiguous rename for section/symbol name (alt1 and alt2)

セクションまたはシンボルのリネーム中に、曖昧な点が見つかりました。代替手段のいずれかが使用されます。

Lm013: Section name removed due to transitive dependency on name

明示的に削除されたセクションに依存していたため、セクションが削除されました。

Lm014: File has no section with index nr

‑‑remove_section または ‑‑rename_sectionへのパラメータとして使用されるセクションインデックスが、入力ファイルのセクションを参照していませんでした。

Ms003: could not open file filename for writing

iobjmanipが、書込み用の入力ファイルを開くことができませんでした。ライト禁止になっていないか確認してください。

Ms004: problem writing to file filename

ファイルfilenameへの書込み中にエラーが発生しました。ボリュームがいっぱいであることが原因と考えられます。

Ms005: problem closing file filename

ファイルfilenameを閉じているときにエラーが発生しました。